2015年11月8日日曜日

「棋聖戦・棋譜解説会」よもやま話

碁石洗いのお話は(またしても)一回お休みしまして、今回は
11月21日(土)に当サロンで行われる「棋聖戦・棋譜解説会」に
ついて書かせて頂こうと思います。

【お客様向けのご案内状】

(※田原七段のお写真は、日本棋院様のご厚意により、
  使用許諾を頂いたものです。二次配布はご遠慮ください。)


当サロンも加盟しております「全碁協」の理事、
新宿「秀策」の席亭・桑原様からお電話を頂いたのが9月の末ごろ。

「田原靖史七段から打ち合わせの電話が来ますから、
 日程その他が決まったら連絡してください」

…え。うちに、ぷ、プロ棋士がいらっしゃるの!?
ふわあ!と舞い上がったあと、

「田原七段って、どんな方だっけ…」

などと失礼なことを思う、勉強不足の下っ端。
お招きする以上、リサーチせねば!と、検索して見つけたのがこちら。



…囲碁じゃなーい;

けれどまあ、人となりは分かるかしらと思って再生してみましたら、
存外に「人狼」というゲームが面白くて、最後まで観てしまいました。

…そうじゃなくて。

田原七段についての感想はと申しますと、
「洞察力に優れた怖そうな人」でした;
この方をおもてなし…と考えただけで、胃がキュッと音を立てそうです。

そんなある日、とうとう田原七段からお電話が掛ってきました。がくがく。

「田原と申しますが…」

あれ?動画と違って、落ち着いた優しいお声。
席亭に取り次ぐまで、二言・三言お話させて頂いたのですが、
とっても丁寧な印象を受けました。

動画の田原七段が怖そうに見えたのは、勝負の場面だったから
なのね、と胸をなで下ろしたのでした。

(ほっとして嬉しくなったので、ちょっと描いてみました。
 ゲームもやってみたいのですが、下っ端のような単純構造頭では、
 同じサイドの方に迷惑をお掛けするだけなんだろうなあ…。)




ところで、「棋譜解説会は分かるけど、どうして棋聖戦?」なのかと申しますと、

このたびの解説会は、「日本棋院」様と棋聖戦のスポンサーである
「読売新聞社」様との主催で行われるものだからです。

【日本棋院様から頂いたポスター】


「全碁協」が共催として、加盟されている碁会所と、
棋士の方々を取り持ちまして、順次解説会を開催していく予定となっております。

開催場所につきましては、全碁協HPに載っておりますので、
 ぜひチェックしてみてください♪

下っ端は当日お出しする、おやつの構想を練りながら、
皆様と解説会でお会い出来るのを楽しみにしております。

(田原七段が甘いもの好きかどうかについての調べは、
 まだついておりませんが…。)

ご都合が宜しければ、ぜひ足をお運び下さいますよう、お願い申し上げます。


(author:下っ端)

2015年11月3日火曜日

試行錯誤碁石洗い②

前回の方法で碁石を洗ってみた翌日、
自然乾燥させた碁石を見てみますと…
なにやら粉を吹いたようになっていて、愕然としました。

…洗う前より汚っこく見えるって、どういうこと!

購入したての碁石には、石同士の接触による傷を防ぐため、
ワックスのようなものがついているのですが、
洗剤を溶かしたぬるま湯につけた程度では
落としきれなかったのでしょうか。

ともあれ、こんな石では、お客様にお出し出来ません。
もう一度洗い直してみることにしました。

更に翌日…。

粉こな感は多少軽減したものの、艶は全くなくて、
その辺で拾った小石のような感じです。
一体どうしたらいいのかしら…。

再度、ネットにお伺いを立てましたら、
「艶の回復には椿油」という対策方法が載っておりました。

椿油は持っておりませんでしたし、とても高価な物なので、
口に入っても大丈夫な油なら何でもいいよね、ということにして
オリーブオイルに頑張ってもらうことにしました。

少量のオリーブオイルを布につけて揉みこみ、
碁石に塗布していきます。

しかし、ここでまた問題発生。



毎夜、寝不足でふらふらしながら碁石を磨いておりました
下っ端に、セコンドの席亭からタオルが投げ込まれたのは
一か月後のことでした…。

次回はラスト、碁石洗い現況報告です!
(需要はあるのかしら…)


(author:下っ端)

2015年10月30日金曜日

詰碁は詰めるためにあらず?

今回は、碁石洗いのお話を一回お休みしまして、
本日のお客様と席亭の対局中に、盤面に現れた詰碁問題を
ご紹介したいと思います。

(先にTwitterへ上げてしまいましたけれども)

まずは、問題。
シンキングタイム・スタート! チクタク チクタク…(アナログ)


ポーン!(終了音)

…ことごとく外しているヒトもおりますが、いかがでしたでしょうか。
(解答は下の「もっと読む」からご覧ください)


つねづね席亭から「詰碁しなさい」とソフトな雷?を落とされる
下っ端ですが、わりと最近まで、どうして詰碁が大事なのか
分かっておりませんでした。

席亭自身、「こんな形は、実戦じゃ出てこないけどね」
などと言う問題もありましたし。

それなら、どうして詰碁は必要なのでしょう。


例えば、目の前の机にナナフシ(枝に擬態する昆虫)がいたとしましょう。
虫の苦手な下っ端は、当然びっくりするわけです。

ところが、机と同じ広さに林を囲って見せられても、
「そこにナナフシがいるよ」と言われるまで、多分気づかないでしょう。

同じように、「これは詰碁だよ」と出された「部分」の問題なら、
if~elseの総当たりをしてなんとか解くことは出来ても、
対局中の盤上から、他の石たちに埋もれているその「部分」を
見出す力は、下っ端にはまだまだ身についておりません。

そんな、盤面に隠れている「ナナフシ」を見つける訓練のために
詰碁を解くのだ、と思っていたのですが、席亭の意見は違うようで…

 「常に相手の最強手を読む。その力をつける訓練が詰碁なのーう!」

…だそうです。


大分、お酒が入っている時に聞いたせいで、語尾が若干残念な感じに
なってしまいましたが、つまるところ詰碁は万能薬ということなのでしょうか。

ヨッパライのお言葉ではありましたが、下っ端にとっては、苦手な詰碁も
頑張ろうかしら、と思う一助にはなったのでした。


(author:下っ端)


2015年10月27日火曜日

試行錯誤碁石洗い①

最初にお断りしておかねばならないのですが、
以下に挙げるお手入れ方法は、「硬質ガラス製の碁石」用です。
天然素材の碁石に用いると、劣化や破損を招く恐れがございますので、
決して試されませんよう、お願い致します。


ということで、今回は購入した碁石を初めて洗おうとした時のお話です。

右も左も分からない下っ端、まずは囲碁に関しては大先輩の
席亭に尋ねてみることにしました。

 下っ端 「どうやって洗うものなの?」
 席亭  「バケツに水と洗剤と碁石を入れて、かき混ぜる」

…なんですか、そのインスタント食品の作り方みたいな説明は!

そのような豪快な方法では、破損伝票を山ほど書くことになる
予感がしたので、大人しくネット検索することにしました。


あら、ヒカルの碁(コミック版・3巻P.55)にも碁石洗いのシーンがあったのね。
桶に水張って、碁石入れて…

…えええ、席亭が言った方法と一緒なの?
(かき混ぜるのではなく、押し洗いのようでしたが)


他にも色々検索してみた結果、概ね

 ① 水~ぬるま湯 (熱湯厳禁)+キッチン用中性洗剤少々に
 ② しばらく碁石をつけ置き
 ③ 水で濯いでからタオルドライ

ということでしたので、この方法で、早速洗ってみることにしました。
さて、一体どうなるでしょうか。

(こんな話題で恐縮ですが、次回に続きます)


(author:下っ端)



2015年10月22日木曜日

音の楽しみ

先日、下っ端の知人が、

 「うちの子は囲碁を打てないけど、
  ”石を打つ時の音が好きだから”
  と言って、ずっと囲碁番組を見ているのよ」

という話をしてくれました。

自分でも打ってみようかな、と思う日が来てくれるといいなあと
思いつつ、下っ端も石の音が大好きなので、うんうんと大きく
頷いたのでした。


しかし…

いい音をさせて打つって、結構難しくないですか!


碁石の持ち方と打ち方は、席亭に教えて貰ったのですが、
下っ端が打つと、なぜか「ぺち」とすら音が出ない、無音の碁。

席亭のように、腕がすっと前に出るのと同時に、
カッ!と澄んだ音を立てられたら格好いいのになあ…。


以前、Twitterにも書いたことがあるのですが、
当店の一周年記念にお客様から頂いた、
菊池康郎先生の打碁集に挿まれているエッセイに、

 「一人碁をしすぎて、人差指の爪が割れた」

という幼少時(!)の思い出があって、
とてもびっくりしたことがありました。


そこまで行かずとも、打ち続けた結果としての石音なのであって、
下っ端が無音なのは、さもありなんということでしょう。

まずは棋力アップを目指して、日々無音を重ねて行きたいと思います。


(author:下っ端)



2015年10月15日木曜日

碁ビュタント

アニメの「ヒカルの碁」が流行った時、囲碁に興味を持ってくれた方たちの、
受け皿となる場所や人材が足りていなかった、という話を
ちらほら伺うことがあります。

今なら絶対そんなことないのに!と思っていたのですが…。


先日、下っ端と対局してくださった、とっても可愛い(アッキーナと
バレーボールの木村沙織選手を足して2で割ったような)女性が、

  「碁会所に行ってみたら、入門者はちょっと…とお断りされてしまって」

というお話をされて、ドキッとしました。でも、すぐに続けて

  「たまたま指導できる方がお忙しかったか、
   同じくらいの棋力の方がいなかったのかも」

とおっしゃって下さいまして、碁会所自体にはマイナスのイメージを
持たれなかったご様子に、ほっと胸をなで下ろしながら、
諦めずに当店へいらして下さったことに感謝したのでした。


下っ端がこのようなことをいうのもおこがましいですが、
囲碁は一生ものである分、遥かに遠い道のりを思うと
時々くらくらしてしまって、単純に楽しい面だけを語って
いいのかしらと思うこともあります。

でも、囲碁と出会われて、更に碁会所にも行ってみようと
思ってくださった方の、初めの一歩を踏み出す場所ともなり得るわけで、
それに相応しい時間を精一杯提供していかなくては、と
改めて思ったのでした。

碁会所って楽しいかも!と思って頂けたら何よりなのですが…。

また下っ端と打ってくださらないかなあ、と心待ちにしつつ、
可愛い以上に聡明な方でしたので、下っ端などさっさと越えて
あっという間に遥か先を行かれるような予感がしてなりません…。


(author:下っ端)



本日の4コマは、囲碁にご縁のなかった頃の思い出です。

今となっては、これほど性格の違うゲームがどうして
一緒の部活なのかが、よく分かりません…。



2015年10月12日月曜日

囲碁の効用?

こども囲碁教室では、基本的なルール説明をしたあと、

 「じゃあ打ってみよう」

と、すぐ実戦に入ります。

その教え方を初めて拝見した時は、とてもびっくりしたのですが、
まず本を用意して、基本定石を覚えて…と、
幾重にもガードを固めてからでないと
一歩を踏み出せなかった自分よりも、ずっとずっと、
囲碁の楽しさをストレートに味わっているように感じます。

でも、楽しい反面、悔しいと感じる気持ちも大きいのでしょう、
今日のこども教室では、堪えきれず涙を流すお子さんの姿が。

I先生は、そんな彼を励ましながら、そっとティッシュを渡し、
下っ端は心の中で「がんばれー」と応援しておりました。
(なんて使えないヒト…)


「囲碁の効用」などというと、猛烈な反発を招くことは
囲碁未来の放送でよく分かった上で書くのですが、

それはもう超がつくぐらい負けず嫌いの席亭が、
普段の生活で全くといっていいほど怒りを表に出さないのは、
子供時代にくり返した「負ける」経験によるものではないか、
と思うのです。

負けることに慣れる、ということではなく、
泣こうが喚こうが現実は変わらないのだから、
気持ちを切り替えて、別のアプローチを探す。

そして、最後には勝つ!


席亭自身、どうしたら囲碁が上達するかとの問いには、

 「負けた時の碁を思い出すのはとても苦しいけれど、
  その駄目だった手を覚えておいて、絶対くり返さないようにする」

と答えていたことがありました。

その方法論は、現実の生活にも活かされている、と、
身近に暮らす下っ端としては思う次第です。

まあ、それが出来れば苦労はしないんだよー、と
いじけた気持ちになることも否めませんが…。


(author:下っ端)