こども囲碁教室では、基本的なルール説明をしたあと、
「じゃあ打ってみよう」
と、すぐ実戦に入ります。
その教え方を初めて拝見した時は、とてもびっくりしたのですが、
まず本を用意して、基本定石を覚えて…と、
幾重にもガードを固めてからでないと
一歩を踏み出せなかった自分よりも、ずっとずっと、
囲碁の楽しさをストレートに味わっているように感じます。
でも、楽しい反面、悔しいと感じる気持ちも大きいのでしょう、
今日のこども教室では、堪えきれず涙を流すお子さんの姿が。
I先生は、そんな彼を励ましながら、そっとティッシュを渡し、
下っ端は心の中で「がんばれー」と応援しておりました。
(なんて使えないヒト…)
「囲碁の効用」などというと、猛烈な反発を招くことは
囲碁未来の放送でよく分かった上で書くのですが、
それはもう超がつくぐらい負けず嫌いの席亭が、
普段の生活で全くといっていいほど怒りを表に出さないのは、
子供時代にくり返した「負ける」経験によるものではないか、
と思うのです。
負けることに慣れる、ということではなく、
泣こうが喚こうが現実は変わらないのだから、
気持ちを切り替えて、別のアプローチを探す。
そして、最後には勝つ!
席亭自身、どうしたら囲碁が上達するかとの問いには、
「負けた時の碁を思い出すのはとても苦しいけれど、
その駄目だった手を覚えておいて、絶対くり返さないようにする」
と答えていたことがありました。
その方法論は、現実の生活にも活かされている、と、
身近に暮らす下っ端としては思う次第です。
まあ、それが出来れば苦労はしないんだよー、と
いじけた気持ちになることも否めませんが…。
(author:下っ端)
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