2015年10月12日月曜日

囲碁の効用?

こども囲碁教室では、基本的なルール説明をしたあと、

 「じゃあ打ってみよう」

と、すぐ実戦に入ります。

その教え方を初めて拝見した時は、とてもびっくりしたのですが、
まず本を用意して、基本定石を覚えて…と、
幾重にもガードを固めてからでないと
一歩を踏み出せなかった自分よりも、ずっとずっと、
囲碁の楽しさをストレートに味わっているように感じます。

でも、楽しい反面、悔しいと感じる気持ちも大きいのでしょう、
今日のこども教室では、堪えきれず涙を流すお子さんの姿が。

I先生は、そんな彼を励ましながら、そっとティッシュを渡し、
下っ端は心の中で「がんばれー」と応援しておりました。
(なんて使えないヒト…)


「囲碁の効用」などというと、猛烈な反発を招くことは
囲碁未来の放送でよく分かった上で書くのですが、

それはもう超がつくぐらい負けず嫌いの席亭が、
普段の生活で全くといっていいほど怒りを表に出さないのは、
子供時代にくり返した「負ける」経験によるものではないか、
と思うのです。

負けることに慣れる、ということではなく、
泣こうが喚こうが現実は変わらないのだから、
気持ちを切り替えて、別のアプローチを探す。

そして、最後には勝つ!


席亭自身、どうしたら囲碁が上達するかとの問いには、

 「負けた時の碁を思い出すのはとても苦しいけれど、
  その駄目だった手を覚えておいて、絶対くり返さないようにする」

と答えていたことがありました。

その方法論は、現実の生活にも活かされている、と、
身近に暮らす下っ端としては思う次第です。

まあ、それが出来れば苦労はしないんだよー、と
いじけた気持ちになることも否めませんが…。


(author:下っ端)




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